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2015年4月14日 (火)

何が“権利”なのか

統一地方選(の、前半)が終わって。
 
 
ネット上でかなり話題になっていた、千葉市議会選挙の、あのニート候補。
これを知ったのは投票日の数日前だし、当然選挙区が違うから彼には投票できるはずもなくでしたが(註:自分はちゃんと投票へ行っています。義務として)、
 
一言でいえば「よくやった!」
落選はしたものの、彼よりも票が取れなかった「まともな」候補が下に数人いて、そして何より、供託金の没収を免れた得票数を得られたことに、かなり意義があると思います。
 
 
ネットによる選挙運動が「いちおう」解禁になって数回目。
やっと、その環境から、「出るべくして出てきた、最初の候補」だと思います。
 
「なにがニートだ」「おまえ世間のことわかっとんのか」という反論もあるでしょう。
でも、立候補するにあたっては彼はすべての条件を満たしていたから立候補できただけで、逆に世間のことわかってないのはそれをねたむ輩じゃないの?と勘ぐってしまいます。
そもそも、落選た候補者のほとんどがいわゆる「ニート」になるわけだし。。。
(まぁ、大半はなんらかの保険がかけてあるのでしょうけど)
 
事実、
彼は基本Twitterで選挙運動・・・というか、選挙運動の体験談的なことをツラツラつぶやいていましたが、ちゃんと現状の選挙における問題点について彼なりに疑問を呈していたし、彼のいう「費用は8000円」の選挙という点に関して、ひょっとしたら「選挙ってお金かかるんでしょ?」と躊躇していた人たちに対して、先鋒を切ったという点では非常に意義が大きい。
 
 
4月。
もう一回、選挙がある。政令市以外の自治体議会の選挙が。
自分は幸い?名古屋市の人間なのでこれで終わりですが(というか、4月に二度も投票に行かなければならない有権者のこと考えとんのか??)、ひょっとしたら彼の活動を見て、「それならオレも!」と名乗り出る若者がひとりやふたり、出てくるかもしれない。
それが現実になって、少しずつでもいまの選挙制度に風穴を開けてくれる人たちが増えてくれば、もしかすると、この先、かなりかわるのかな?と。
 
 
わずかな期待を胸に、ちょっとこれからが、楽しみです。
 
 
 
でも、
そんな中、気になったことがふたつ。
 
ひとつ:当然ネット上ですから、その世界のなかでぐだぐだ言うヤツが数多くいらっしゃったわけですが、先日の選挙が「軒並み過去最低の投票率」ってことをふまえると、単純計算でぐだぐだ言うヤツの半数くらいは、「言うのは自由でも、投票行ったのか?」とツッコミを入れざるをえない。
これはこのブログで何度も言ってるけど、「投票しない→棄権→全権委任」を意味することですからねぇ。
そういうヤツには、政治を語ったり批判する権利は、一切ない。
今回のニート立候補者のほうが、百倍マトモ。
その権利をうまくつかって、自分自身を発信している。
 
 
ふたつ:今日のニュースに出てたけど、
千葉市の市長が、彼に対して「得票数なら参院比例区なら当選できたかも。」だって。
・・・ちょっと、論点がずれていますね。
比例区はどこかしら政党に入らないと立候補すらできないし、既成政党だとその名簿に載せてもらうことすら至難の技。
20世紀の90年代に流行った「ミニ政党」とか、前回の衆院選で条件の盲点を突いて適当な新党を立ち上げてしまった猛者もいたけど、そうなると、供託金の金額がハンパじゃないレベルになってくる。
そこをわかった上で、言ってるのかなぁ?
少なくとも、政治と庶民ってのは、かなり隔たりがあるんだなぁと気づかされる発言だと思ったわけで。

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コメント

羽柴さん亡くなったね。
金がかからない選挙としては、青島幸男さんが昔実践してました。
まあ、彼の場合圧倒的な知名度がありましたからそれだけで反則なんですけどね。

投稿: b-talk | 2015年4月15日 (水) 08:08

びとくさま>
羽柴さんが亡くなって、マック赤坂も今後は多分出馬しないでしょうから、ある種の「時代」が終わったのかもしれませんね。
 
青島幸男のそれは知らなかったです(都知事といじわるばあさんのイメージしかない)。
 
参院も、昔の「全国区」が復活したら、どうなるのか興味深いのでは、ありますが。

投稿: Hassy | 2015年4月16日 (木) 21:29

確かに全国区は気になりますね。
泡沫候補に関しては、とりあえず、唯一神 又吉イエスさんがいますが、さらに若い人が思い当たらないのが残念です。

投稿: b-talk | 2015年4月16日 (木) 23:37

さらにびとくさま>
ネ申、すっかり忘れておりました。。。
 
ちょっと真面目なこといいますと、
今までの泡沫候補は、良くも悪くも「ワンパターン」だったんですよね。
 
今回のニート候補は、それを打ち破った尖峰かなと感じ取っています。
仮に次回立候補したとしても、同じ手段は決して通じない。
そういう意味で、新たな道を作った点は、評価できます。
 
つか、
何度も当選しているオールドタイプのほうが、ワンパターンだったりもしますけど。。。

投稿: Hassy | 2015年4月17日 (金) 23:01

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