4月にアップした前編のつづきです。
実はこの日が最終日だった、中山道広重美術館の“狂歌入東海道展”。
前後期で展示品の入替えがあるので、後期も行かねばと思っていたけど、ギリギリセーフでした・・・。
おさらいついでに・・・、
歌川広重が描いた東海道五十三次。
永谷園のオマケで有名な通称“保永堂版”がヒットしてから、いくつもの五十三次が作られています。

パネルでカンタンに(結局手抜き)。
①(保永堂版)のヒットのあと、ざっとこれだけの作品が作られていまして(他の浮世絵師との合作含む)、今回ここで全作品が公開されているのが②(狂歌入東海道)。
さらに②と対比して見比べていただくため、③(行書東海道)と、④(竪絵東海道)の数点が、②が描かれた同じ場所の③または④の作品が隣りどうしで並べられ、それぞれの特徴や違いなどをお勉強できる、というわけ(どうもこういう説明表現は苦手)。
具体的に・・・(註:何度も言いますが館内撮影可です)、

“行書東海道”との比較(左が行書、右が狂歌入)。
場所は共に吉田(現:愛知県豊橋市)。構図は似ているものの、描き方が違いますよね?
さらに顕著な例として、

こんどは“竪絵東海道”との比較(左が竪絵、右が狂歌入)。
場所は同じ藤川(愛知県)。雪の風景は同じであるものの、狂歌入は人間目線であるものの、竪絵は鳥瞰図のように目線をかなり高く設定している。
写真ではわかりにくいですが、狂歌入は各所がかなり繊細に描かれているし、摺りの色合いも細かいのですが、他二作はどちらかというと彫りや摺りの細かさにはこだわっていないみたい。けっこう大胆に見える。
それぞれのバリエーションやコンセプトの違い(それは絵師=広重の力量やセンスより、版元=出版社の意向のほうが大きいのかな?)がわかりますし、暴論を言えばあるモデルに対するA社とB社、あるいはカメラマンAとカメラマンBの表現の違い・・・と共通するかも、しれません(どちらかがいい悪いという意味ではなく・・・やっぱり暴論だ。書かなきゃよかった)。
あと、広重の得意な“雨の風景”の表現力の高さを再認識。
これはこの目で見ていただいたほうがいいですね。
それに、“雪の風景”の素晴らしさも。
保永堂版の“蒲原”や、木曽六拾九次の“大井(現在の岐阜県恵那市・・・この美術館の場所でもある)”の雪の描写はあまりにも有名ですが、前出の藤川や、“三島”“亀山”のそれも吸い込まれるような雪の魅力。
とくに“三島”の摺りの魔力には圧倒。
文章ではどうってことないのですが、雪を見せるために雪以外の場所の色を・・・てな具合。
蒲原や大井よりも、いいと思いましたね。
・・・この地域、広重以外で浮世絵が気軽に見られるところがないため、そろそろ別の絵師の作品も見たくなってきた。
ロビーで他の美術館のポスターやチラシを見ていたら、ひとつ「いきたいっ!」というのが。
・・・東京かぁ。また適当に他の用事つくって行くか!?
【オマケ】
恵那まで来たのなら、あの場所を素通りするわけにはいかない。
前回、臨時休業を食らったあの場所へ・・・。

今回はありつけました!
いつものうどん。メニューに迷ったら“天ざる”。
ほぼ半年ぶりのそれはやっぱりおいしかった!
支払いのとき、大将に「前回行ったら臨時休業だったんだけど。」と伝えたら、『最近出張(営業)が多いもんで。7月8月はその予定が多いもんだから、できれば事前にTELして確認してからのほうが助かるで。』ということでした・・・。
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