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2007年9月22日 (土)

九州ジグザグ縦断(2日目その1)〜無駄だからこそ、無駄でないもの

(この日記は9/24夜作成いたしました)

1日目からの続きです)

目が覚めると、外がなんとなく明るい。ちょうど列車は止まっているみたい。
「どこだろう。」とカーテンを開けると・・・。

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岩国(山口県)だった。もうしばらく寝ているか。

だが、それから間もなくの6時、アナウンス再開。
このまま寝るのもいいけれど、寝台でしか味わえないことはいくらでもある。起きるか。
正直ぐっすり寝られたかどうかはわからない。どちらかというと結構大きかった前後左右の揺れに任され浅い眠りがずっと続いていたような。しかしなんか気分がいい、でもちょっとけだるい。
しかしそのけだるさ、普段の「起きなければならない朝」のそれとは何かが違う。

個室の扉を開けてみると・・・、

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ほら。天気はいまひとつだが、朝の瀬戸内海が車窓に浮かぶ。寝台か、始発列車でないと味わえないこの風景。これを選んでよかったと、つくづく思う。
それから洗顔。いつもと違う1日の始まりが・・・。

でも、九州に入るのは8時過ぎてからだし、自分が降りるのは10時台。
そこでひとつモンダイが出てくる。「朝飯どうする?」

6時半過ぎ、徳山から車内販売が入ってきて弁当とかを売っているので、来るのを待ってようやく購入。

P9220038_2作ってから時間が経っていないようでご飯がほんの少し暖かい。おいしかったのではあるのですが、できることなら「食堂車を残して欲しかった」。
かつて、新幹線の食堂車で食事をしたことがある。味はどうだったか覚えていないが、何より移り行く車窓で、座席とは違うちゃんとした“食のための”スペースで“非日常”を味わえた。贅沢なことを言いますが、朝食に弁当ってなんか合わない。せめて某駅で売っている「朝がゆ」とかを出してくれれば・・・。

そうこうしているうちに、列車は本州の最後、下関へ。しばしの停車時間、朝食として駅そば+容器代で車内に持ち込んでいる人もいたが(なるほど)、ここでひとつ“儀式”が。そのため結構な数が一旦ホームへ降りる。

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この先は関門トンネル。そのため機関車を付け替えます。東京から1000km以上走り続けた青い機関車に別れを告げ、関門トンネル“だけ”を走る専用の赤い機関車へ。それを見届けて、車内に戻る。
(なぜ付け替えるかを説明すると長いので、各々で調べてください)

・・・のだが、せっかくなので後方に併結している「富士」の最後部まで行き、そこから関門トンネルを渡るのを見届けます。

P9220056
わずか数分。もっとかかるものかと思ってた。
なんかあっけないのですが、いよいよ九州へ!
(写真はトンネルを出たところ)

九州の玄関口、門司。
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ここでまた九州を担う機関車への付け替えと、大分へ向かう「富士」とお別れ。先に「はやぶさ」が行くので、今度ははやぶさの後端に移動し、それを見届けます。

そこからは降りる駅までまったり。
また横になりながら、ウトウトしながら適当に過ごす。寝台列車はこれができるからいい。
例えば小倉〜博多まで新幹線なら20分足らずだが、これは1時間以上もかかる。でもその時間、こうやって横になって移動できることに、なんとなく“ゼイタク”を感じる。

P9220074
横になりながら、空をボーっと眺めている。
なんか天が高く感じるのは秋になっているからか、それとも・・・。


・・・果たして、今となっては寝台列車の存在は無駄なのだろうか。
結論を言うと、「無駄」。
でもね、その無駄は「なくてもいい」ではなく、無駄だからこそ必要なものだと思う。どうしても「移動の手段」に成り下がっている交通機関ですが、どうせなら移動中でも楽しみがほしい。そのひとつが夜行列車だと思うのです。
外国では今も普通にありますが、日本だけこうやってなくなっていくのはやはりいろんな意味で“ココロの余裕”がなくなっているのでしょうね。実際普段のお仕事ではかなり心の余裕がないんですが。

そうこうしているうちに、降り立つ駅へ。実は「久留米」で。
「え、熊本まで行くんじゃないの?」とお思いの方、残念でした。実は熊本は「はやぶさ」の終点なのでとりあえず買っておいて、間の行動が決まりつつあった時点でこうなったわけ。これから先、もっとあさっての方向としての楽しみがあるわけでして。

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名古屋からほぼ12時間、お世話になりました。


次に向かうのはと誰もが知っている有名な場所。でも「まっすぐは行かない」ひねくれた性格の持ち主が、次も“旅の過程を楽しむ”ために選んだものとは・・・。

つづく

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コメント

車窓から見る景色は、
まるで一枚の絵のようですね!
夕陽の絵であったり、
青空の絵であったり。

投稿: aoi | 2007年9月25日 (火) 16:31

aoiさま>
(1日目のコメントとまとめてお返事いたしますね)
夜中に移動することと、夜と朝の車窓が同時に眺められること。
この“非日常”の空間は体験したものでないとわからないと思います。
夜行バスでは一切身動きできないですからね。
例え夜行バスはもちろん、新幹線より値段が高くても(実は名古屋から九州だと新幹線のほうが安い)この「無駄な贅沢」はぜひ必要だと思うのです。

>古きよき文化がなくならないで欲しいなぁと
本当にそう思います。
20世紀後半〜21世紀の初頭が効率ばかりに走ってしまい、せめてこれからはもっとゆとりをもった社会になってほしいんですけどね。

あと、青い機関車、最近まで日本でいちばん力持ちの機関車だったんですよ。

投稿: Hassy | 2007年9月26日 (水) 00:07

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